カテゴリー

静かな朝|準備が整うと、心も整う

当ページのリンクには広告が含まれています。
朝の準備で心を整える

若い頃から、私は少し早めに会社へ行く習慣があります。

最初は、上司からのひと言がきっかけで始まった朝の早い出勤でしたが、今ではすっかり自分の習慣になっています。

まだ誰もいない職場でコーヒーを淹れ、その日の仕事を頭の中で整理する。そんな時間が好きなのです。

慌ただしく一日を始めるよりも、まず自分自身を整える。

たった1時間ですが、その時間があるだけで仕事の進み方も気持ちの余裕もずいぶん違います。

年齢を重ねた今になって思うのは、仕事の結果をすべて自分でコントロールすることはできなくても、準備だけは自分で選べるということ。

今回は、そんな私の「朝の1時間」についてのひとりごとです。

目次

注意を受けた、新人のころ

恥ずかしくて、悔しかった

あれはもう、40年以上前のことになります。

学生から社会人になって初めて就職した会社でのこと。

毎日定時に出勤する。定時出勤とはいえ、ぎりぎりセーフの出勤です。

学生あがりのわたしは、定時に出勤する。それで十分だと、疑いもなく思っていたのです。

ところがある朝、上司にそっと呼ばれました。

「新人というものは、もう少し早く出てくるものだよ。先輩より先に来て、場を整えておく。それが周囲の信用にもつながるんだから」と。

社会人になってはじめて受けた注意。顔が熱くなりました。

数十年経った今でもはっきり覚えています、あのときの気持ちを。

遅刻もしていないのに、なぜ? という戸惑いも少しありました。

でも、それよりも恥ずかしさと悔しさのほうが、ずっと大きかったのです。

朝早い出勤が準備の時間

それからというもの、私は定時の1時間前に出勤するようになったのです。

上司はしばらくして、苦笑いしながらこう言いました。

「注意したからって、そんなに早く来なくてもいいのに」と。

でも、私はそのルーティンをやめませんでした。

やめたくなかった、というほうが正直なところです。

なぜかというと、早く来ることが思いのほか気持ちよかったから。

誰もいない静かな職場で、コーヒーを淹れながら、その日の段取りを確認する。

それが私にとって、心に余裕ができる1日のスタート、準備の時間になっていたからです。

頭の中を整えて、それから定時を迎える。

すると、一日がスムーズに流れていくのです。

恥ずかしさをばねにして始めたはずが、気がつけば自分のための時間になっていました。

朝のリズムが定着

静かな朝が、一日を整えてくれる

その習慣は、気づけば何年も、何十年も続いていました。

若い頃も、中堅になっても、シニアと呼ばれる年齢になってからも。

晴れた朝も、雨の朝も。少し億劫な日でさえ、気づけばいつもの時間に職場にいる。

朝早い出勤はいつの間にか、義務ではなく、自分のリズムになっていました。

「アスリートみたいですね」

アスリートの体力づくり

つい最近の話です。

ある朝、先輩からこんなことを聞かれました。

「〇さん、いつも一番乗りですよね。どうしてそんなに早いんですか?」

私はこう答えました。

「仕事は前準備が大切だと昔から思っているの。慌ただしく一日をスタートするとミスも出やすいしね。早めに来て準備を終わらせておくと、一日がとてもスムーズなのよ」

すると先輩は少し驚いたような顔をして言いました。

「その考え方って、アスリートみたいですね。スポーツ選手って、本番よりも準備を大切にするでしょう。〇さんも同じですよ(^^)」

その言葉、じんわりと嬉しかったです。

評価より、準備

アスリート。そうか、準備を大切にするということは、そういうことなのかもしれない、と。

褒められるかどうか、認められるかどうかは、自分ではどうにもなりません。

でも準備だけは、自分次第ですもの。

そんなことを考えていたら、いつもの朝の風景が頭に浮かんできました。

 準備という名の朝

誰もいない職場に ひとり

コーヒーを淹れる

静かな朝が 始まる

今日することを ひとつひとつ

頭の中に 並べていく

これが わたしの準備

評価は 人がするもの

でも準備だけは 自分次第

それだけが 自分に問えること

定時になって みんなが来る頃

わたしはもう 整っている

その静かな充足感を

準備した朝だけが 知っている

イチローさんの言葉

外からの評価より

自分がどこまで

準備できているかが大事だ

 ※イチローさんの言葉より引用

プロのアスリートと、もちろん私の仕事はケタ違いです。

それでも、この言葉には深くうなずかされます。

評価は相手が決めるもの。

でも、その日をどう迎えるかは自分で決められる。

だから私は、今日も少しだけ早く会社へ向かいます。

目次