ブログを始めてみたものの、記事が増えてきて「どう整理したらいいのかしら?」「カテゴリーってどうやって作ればいいの?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
今回は、WordPressでブログを運営されている方に向けて、記事の整理方法とカテゴリーの設計方法をご紹介します。
初心者の方でも簡単に実践できる方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
WordPress初心者の方は、まずは「WordPressの基礎からわかる!ブログ作成のまとめ記事」から読み進めていただくと、より理解が深まります。
詳しくは、リンク先の記事をご覧ください。
- ブログの整理整頓で読者を迷子にさせない
- 段階的な記事分類で使いやすさアップ
- 初心者でも怖がらずにできるカテゴリー編集
- 読者目線の整理で分かりやすいブログに
カテゴリーとは?ブログ運営での重要性
カテゴリーの基本と役割
みなさんは、お気に入りの本屋さんで本を探すとき、どのようにお探しでしょうか?
「料理」「旅行」「小説」など、ジャンルごとに本が並んでいるからこそ、欲しい本がすぐに見つけられますよね。
ブログのカテゴリーも同じです。記事を内容ごとにグループ分けして整理することで、読者の方が読みたい記事を見つけやすくなります。
なぜカテゴリー設計が大切なのか
ブログを始めたばかりの頃は、記事も少なく整理の必要性をあまり感じないかもしれません。
でも、記事を書いているうちに、どんどん数が増えていきます。
たとえば、お料理のブログを始めた方の場合
- 和食のレシピ
- 洋食のレシピ
- お菓子作り
- 調理器具の使い方
- 食材の保存方法
このように、様々な内容の記事が増えていくことでしょう。
そんなとき、最初からしっかりとカテゴリー分けができていれば、読者の方も自分も迷うことなく記事を探せるのです。
読者とブロガー、双方にとってのメリット
カテゴリーをきちんと設計することで、次のような良いことがたくさんあります。
読者さんにとってのメリット | ブロガーさんにとってのメリット |
---|---|
読みたい記事がすぐに見つけられる ブログの全体像が分かりやすい 関連する記事を探しやすい サイト内の移動がスムーズ | 記事の管理がしやすい 書くべき記事のアイデアが浮かびやすい 記事の重複を防げる 更新計画が立てやすい |
効果的なカテゴリー設計の基本ルール
適切なカテゴリー数の決め方
「カテゴリーは多ければ多いほど良い」と思われるかもしれません。
でも、実はそうではなく、カテゴリーが多すぎると、かえって分かりにくくなってしまうのです。
初めは4~7個程度のメインカテゴリーから始めるのがオススメです。記事が増えてきたら、必要に応じて徐々に増やしていけば大丈夫です。
メインカテゴリーとサブカテゴリーの使い分け
WordPressでは『親カテゴリー』『子カテゴリー』という言葉を使いますが、分かりやすく言うと『メインカテゴリー(大分類)』と『サブカテゴリー(小分類)』です。
この記事では、「メインカテゴリー・サブカテゴリー」という表現で統一します。
カテゴリーは、大きな箱(メインカテゴリー)の中に、小さな箱(サブカテゴリー)を入れるようなイメージです。
メインカテゴリー「花の育て方」の中に
- 春の花
- 夏の花
- 秋の花
- 冬の花
というサブカテゴリーを作る、といった具合です。
メインカテゴリーとサブカテゴリーの詳細は後半にて解説します。
カテゴリー名の付け方のコツ
カテゴリー名は、できるだけ分かりやすい言葉を選びましょう。
専門用語や難しい言葉は避けて、誰が見ても「あ、このカテゴリーにはこんな記事が入っているんだな」と分かるようにします。
良い例 | 避けたい例 |
---|---|
「初心者向けレシピ」 「室内の観葉植物」 「簡単お掃除術」 | 「その他」 「雑記」 「カテゴリー1」 |
カテゴリーとタグの違いと使い方
カテゴリーとタグ、似ているようで実は役割が違います。
カテゴリーは本の「章」のようなもの。大きな区分けとして使います。
一方、タグは本の「索引」のようなもの。記事の詳細な内容や特徴を示すのに使います。
たとえば、お菓子作りの記事の場合
- カテゴリー
「お菓子レシピ」 - タグ
「チョコレート」「バレンタイン」「30分以内」など
WordPressでのカテゴリー設定手順
カテゴリーの新規作成方法
WordPressでカテゴリーを作るのは、以下の手順です。
- 左側メニューの「投稿」から「カテゴリー」をクリック
- 「新規カテゴリーを追加」の項目に名前を入力
- 必要に応じて「親カテゴリー」を選択
(これは先ほど説明したメインカテゴリーのことです) - 「新規カテゴリーを追加」ボタンをクリック
これだけで新しいカテゴリーの作成は完了です。
「カテゴリーの新規作成方法」の❸の項目を、以下のように追記します。
「メインカテゴリー」と「サブカテゴリー」
メインカテゴリーとは、カテゴリーの中に更に細かい分類を作るときに使う機能です。
たとえば、「料理レシピ」というカテゴリーの場合
料理レシピ(メインカテゴリー)
├ 和食
├ 洋食
├ 中華
└ お菓子
このように階層構造を作ることができます。
- 記事が多いカテゴリーを整理したいとき
例:「旅行記」の中を「国内旅行」と「海外旅行」に分ける - 同じジャンルの記事をまとめたいとき
例:「手芸」の中に「編み物」「刺繍」「ビーズ」など - 季節や時期で分けたいとき
例:「園芸」の中を「春」「夏」「秋」「冬」に分ける
階層構造を作ることによっては、メリット、デメリットが存在します。
- 記事が探しやすくなる
- サイドバーがすっきりする(メインカテゴリーだけ表示可能)
- 記事の関連付けが分かりやすい
- サイト構造が整理される
- 階層が深くなりすぎると読者が迷う可能性がある
- クリック数が増える
(読者が目的の記事に辿り着くまでに時間がかかる) - 管理が少し複雑になる
- 階層は2段階までにとどめるのがオススメ(メイン→サブの関係まで)
- メインカテゴリーにも直接記事を入れられますが、できるだけサブカテゴリーに振り分ける方が整理しやすい
- あまり記事数が少ないカテゴリーは、階層を作らない方がスッキリする
カテゴリーの編集・削除の仕方
作ったカテゴリーは、後から修正することもできます。
カテゴリーを編集する場合
- カテゴリー一覧から編集したいカテゴリーにマウスを合わせる
- 表示される「編集」をクリック
- 名前や説明を変更
- 「更新」ボタンをクリック
カテゴリーを削除する場合は、「削除」をクリックします。ただし、そのカテゴリーに記事が入っている場合は、先に記事を他のカテゴリーに移動させる必要があります。
記事へのカテゴリー設定方法
記事を書くときは、必ずカテゴリーを設定しましょう。
- 記事の編集画面右側にある「カテゴリー」の項目を探す
- 該当するカテゴリーにチェックを入れる
- 新しいカテゴリーを作りたい場合は「新規カテゴリーを追加」をクリック
「公開」ボタンを押す前にチェックが入っているか必ず確認しましょう!
カテゴリーの並び替えとメニューへの表示
カテゴリーの表示順序は、メニューの設定で変更できます。
- 「外観」→「メニュー」を選択
- メニューにカテゴリーを追加
- ドラッグ&ドロップで順序を変更
- 「メニューを保存」をクリック
カテゴリーの変更は怖くない!安全な方法で実践しよう
カテゴリーの変更や整理は、多くの方が「SEOに影響があるのでは?」「サイトが壊れてしまうのでは?」と心配されます。
でも、正しい手順で行えば、まったく問題ありません。
ただし、以下の点に気をつけることが大切です。
基本的な注意点
- 変更の前に、必ずサイトのバックアップを取っておく
- 一度にたくさん変更せず、1つずつ慎重に行う
- 変更後は、ちゃんと表示されるか確認する
- 大きな変更は、まず小さなカテゴリーで試してみる
上級者向けの注意点
- パーマリンク設定は変更しない
- カテゴリーベースはそのままにする
- URLの変更が必要な場合は専門家に相談する
このように安全に配慮して進めれば、カテゴリーの整理や変更は、むしろブログの使いやすさを高めることができます。
不安な方は、アクセス数の少ないカテゴリーで試してみることをオススメします。
まとめ:カテゴリー設計のチェックポイント
読者目線でのカテゴリー確認ポイント
カテゴリーを作ったら、読者の立場になって確認してみましょう。
チェックポイント
- カテゴリー名は分かりやすいか
- 必要な情報にたどり着きやすいか
- メインカテゴリーの数は適切か
- サブカテゴリーは必要か
よくある失敗パターンと解決方法
カテゴリー設計でよくある失敗例をご紹介します。
- カテゴリーが多すぎる
→ 似た内容のカテゴリーをまとめる → 〇 - カテゴリー名が曖昧
→ 具体的な名前に変更する → 〇 - 「その他」カテゴリーが肥大化
→ 新しい適切なカテゴリーを作る → 〇
カテゴリーは、ただ記事を整理するだけでなく、読者にとって分かりやすく、サイト全体の見やすさを向上させます。
適切なカテゴリーを設計することで、ブログ運営における効率も上がり、長期的にはSEO効果にもつながってきます。
今回の記事では、適切なカテゴリー数や使い分けのポイント、名前の付け方など、初心者の方にも分かりやすく工夫を加えながら解説しました。
定期的な見直しを行い、常に読者にとって親切で使いやすいカテゴリー設計を心がけましょう。
この記事が、ブログ運営の役に立てれば嬉しいです。